オリーブ栽培で有名な小豆島では、オリーブオイルやオリーブの瓶詰など様々な商品が好評を博している。なかでも、2カ月間ほどしか販売されない井上誠耕園の「新漬けオリーブ」は特別な逸品だ。これは、オリーブをまだ緑色のうちに一粒ずつ手摘みし、数週間かけて渋抜きと塩水への漬け込みを繰り返したものだ。
工程のなかで、特に難しいのは、意外なことに摘み取りなのだという。早くに収穫すれば緑色は鮮やかに仕上がるが、早すぎると果肉が固く、うまみも抑え気味になってしまう。しかし遅くなれば、今度は色が冴えない。一瞬で過ぎてしまう旬を見極め、収穫後は速やかに漬け込みながら味を調整していく。長年の経験と知恵に頼らざるを得ない。そのため、すべてが手作業となるのだ。
井上誠耕園は、昭和15年から小豆島で農業を営み、技を脈々と受け継いできた。継承は挑戦の連続でもある。オリーブの樹木を強く健康に保つために、2年前から大胆な剪定に踏み切ってきた。当然ながら収穫量は一時大幅に落ち込んだ。しかし、今年は枝が伸び、新芽が芽吹き、良質な果実が鈴なりになっている。その豊かな実りを真っ先に楽しめるのが、「新漬けオリーブ」なのだ。炊き込みご飯や、天ぷらにするのもおすすめだという。
購入できるのは、柔らかい果肉を噛むと即座に風味が広がるマンザニロ種、コリコリとした食感でまろやかな味わいが後を引くミッション種の二種類。井上誠耕園の直営ショップか、ネットショップをチェックしてみよう。
【商品名】新漬けオリーブ マンザニロ種
【内容量】 80g(約20 粒入り)
【価格】756円(税込)
【商品名】新漬けオリーブ ミッション種
【内容量】 80g(約20 粒入り)
【価格】788円(税込)
井上誠耕園のネットショップ:https://www.inoueseikoen.co.jp/shop/default.aspx